我が細君

私を突き動かすのは金でも名誉でもない。妻の笑顔だ―。

準学士って何だっけ??

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 「学位」ってありますよね。法学部の大学を卒業したら「法学士」、いわゆる学士号ってやつで、博士号の4大卒版です。では、『準学士』とはなんでしょうか。

  先日『準学士』という言葉を耳にしまして、大学で働く身の上として全く知らなくてですねWWW

 これはまずいということで、今回調べてみました。

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 どれどれ、ウィキ先生によれば、学位とは。

 

現在の学位の1つ。博士の学位、修士の学位および専門職学位に準ずる。この項目で解説する。学士の学位は「学士(専攻分野)」と表記される。通称して学士号といわれる。学士に準ずる学位として短期大学士、学士に準ずる称号として準学士がある[1]

 なるほど、これは学位の説明に当たりますが、この後半部分ですね。

 

 学士に準ずる称号として準学士がある。

 

 更に『準学士』についてウィキ先生に伺ってみると、

 

日本では高等専門学校を卒業した者が称することができる学術称号学位に準ずる「称号」)のことである。

 

 ほほう。つまり、

 

 高専を卒業した人に贈られる称号

 

 ということですね!(V)o¥o(V)

 なるほど、わかりました。

 更に細かくお話しますとですね、学位とはそもそも日本においては学制(明治5年)が定められた時に「学士」が誕生しております。翌年に「博士」が誕生したようですよ。

 紆余曲折を経ながらも高等教育機関はその姿を変遷させながらも、終戦の際に更なる大変革を迎えるのですね。

 

 ・・・と細かくは後述です(爆)

 

 超絶爆絶要約すると、今まで中学校を卒業したあたりから複雑に分岐していた高等教育機関を一本化させて今の大学になったんです(超まとめ)。

 そして、昔の大学はエリートしか進学のできない狭き門であったものを、GHQの指導により大衆化させたんですね。更にその後の爆発的な人口増加においては、旧帝国大学だけでは足りないものを充当させる形でバンバン私立大学を認可させていったのです(ドヤ)。

 一方で高度経済成長期における技術者の養成が急務となっていた1950年代後半、時の首相吉田茂の下で現在の高等専門学校を創設する案が提出され、1961年に法案として議会を通過したのです(ドヤドヤ)。ここで高等専門学校を創設するに当たり、関係団体や野党が「戦前の制度と変わらない」と批判したようですが、このあたりは調べてみると面白いかもしれませんね。今度見てみます!

 さて、こうした経緯で高等専門学校が設立され、学士あるいは博士に並ぶ称号を用意することが妥当であろうと1991年に学校基本法の改正で規定されたようです。(FIN)

 

 なるほど~~。逆に創設されてからの30年間は卒業しても何もなかったのでしょうか。どうやらなかったようですね。

 更に悲しいお話をすると、先ほどの大学を産めよ増やせよ大量に設置していた時代には女性の進学する先として短期大学もガンガン作られていました。その結果、短期大学士の学位も必要であろうと2005年に教育基本法が改正されました。これまでは準学士称号であったものが晴れて「短期大学士」となったんですね。

 

 あれ?そうすると今の高専卒の人は・・・

 

 そうです。なんと「準学士」なる称号は手に入りますが、学位はもらえないんです!!

 おったまげ~☆(平野ノラ風)

 

 いやはや、これは全く知りませんでした。

 お恥ずかしい限り。でもこれで、ひとつ賢くなりましたよね!明日からまた頑張りますm(_ _)m

 

 

ちなみにわかりやすい一覧こちら

 

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<参考>

準学士 - Wikipedia